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ゆるりぐるりと物見遊山

あちこちを見物したり山野に遊びに行ったときのことを記録しています。

兵庫県神戸市 岩梯子を超えて『荒地山』に登る。

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秋も深まり、少し肌寒い日が続くようになってきた。これは絶好の登山日和です。山に登らない人にとっては、登山なんて疲れるだけの謎な行為だと思うでしょう。僕も全く同じ意見だ。でもね、これは修行なんですよ。煩悩を取り除くために年に数回やらなきゃいけないイベントなんです。まぁ、あえて他の理由を挙げるなら、山頂で食べるカップラーメンがうまいこと、下山後に入る銭湯ーー町の銭湯ね。タオルや石鹸持参の。ーーが気持ちいいことだ。あと、他の登山家の人との挨拶を交わすのも心地よいし、山頂からの景色もいいな。こう考えると、良い理由もあるもんですね。ただ、虫もいるし、イノシシもいるし、足場も悪かったりして、本質的にはやっぱり修行だ。

ということで、山に登ってきたわけだが今回は阪急芦屋川駅から鷹尾山、荒地山、ごろごろ岳を経て、阪急甲陽園駅を目指すコースだ(僕は選んでもらったコースを歩くだけだけど)。時間にすると5時間程度のなかなかの長丁場だった。

スタートの阪急芦屋川駅付近は閑静な住宅街なんだけど、登山家たちで埋め尽くされる。だいぶピークを過ぎたとはいえ、登山ブームがキテるっていうじゃないですか。山ガールとか、森ガールとか。ただ、歩き始めてわかることなんだけど、六甲山に登るルートは人が多いが、荒地山を目指すコースは人気がないのか、ほとんど人を見かけなかった。人がいないのは歩きやすいけど、道に迷いやすいという側面もある。僕は地図を読むのは得意な方だけど、登山用の地図を読むのはどうも苦手だ。なにはともあれ、歩き出さなきゃ始まらない。

 

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登山ルート

 

神戸だからかもしれないが、登山のスタート地点は思いっきり住宅街で徐々に山に入っていくのが登山の出だしだ。僕はこの感じがすごく好きだ。なんか、人工から自然にグラデーションしていく感じが。それにしても、山なりにはたくさんの家が建っている。これは自転車じゃ登りきれないぞ(下りは楽だろうけど)。いつも、どうやって通勤通学しているんだろう、なんてことを思いながら歩いている。最初の1時間くらいは、ピクニックのように他愛もないこと考えたり、雑談したりしながら歩く。でも、そこから先は無言です。これは何人で登っても同じ。でも別に気まずさはなくて、むしろ沈黙の連体感みたいなものがある。

そんなこんなで鷹尾山到着(272メートル。三角点がなかったな)。ここまでは1時間弱であまり疲れることなく終了。ただ、この日は温かくて厚着をしてきた僕はもう汗だく。あまり水分補給しない僕だけどさすがに喉が渇いた。いつも服装には苦戦する。動いたときのことまで想像できないというか。かといって、登山していないときは寒くなるしね。

 

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イノシシの大好物どんぐり

 

5分ほど休憩して荒地山を目指す。ここからは本格的な山道だ。山あるあるだけど、一つの山をこえたら、一度下り坂が続く。標高1,000メートルもない山ばかりで、そんなに大変じゃないように思えるけどーー僕はそう思ってたーーこのアップダウンの繰り返しは意外としんどい。下るのがもったいない気分にもなる。でも、それが修行だ。

岩梯子に挑む

そんなこんなで、この日最大のイベント、岩梯子に到着。たぶん、自然の岩が偶然、梯子のように並んでいるので、岩梯子と言われるようになったんだろうな。そう想像するしかないような岩だ。これを黙々とよじ登る。うーん。どうやって攻めよう、なんて考え込んでいたら、他の登山家から「登ってもなんの自慢にもならないし、途中で引き返すこともできないから自信がなかったらやめといたほうがいいですよ」と忠告を頂いた。たぶん自信なさげに映ったんだろうな。その登山家−−物腰柔らかいご夫婦、おそらく−−は、僕達にアドバイスを残すとひょいひょいと岩をよじ登って行った。これを見てると、登れそうになってきてしまう。ところが、これがなかなか難しい。足をかけるところが見つからない。でも、戻ろうにも引き返せないからもう、懸垂のように腕で登ったよね。

そんな風にチンタラやってたらネコに遭遇。こんなとこにいるんだから野生だろう。しかし、人懐こい。僕が岩梯子を登るのを見守ってくれている(途中までだけど。数分見守ってくれた後は、ダメだこりゃっていう顔をして先に走って行ってしまった)。それにしても、猫は登山も得意なんだな。僕が苦戦しているロッククライミングをまるで平坦の道をあるように進んでいく。

なんとか、岩梯子を登りきって。荒地山到着。先ほどの夫婦に登った旨を報告すると「へーすごいねー」と驚かれた。どうやら棄権すると思ってたみたいだ。荒地山山頂は森に囲まれていて景色も全然よくないけど、みんな昼食を食べていた。僕たちの昼食場所はもう少し先の奥池あそびの広場だ。

 

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岩梯子をがんばる

 

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猫にとっては余裕

 

ただ、荒地山からあそびの広場まで、わりと平坦で舗装された一般道を歩くので、そんなに辛くない。ずんずんと1時間くらい歩いて到着。途中、蜂が出たくらいかな。苦労したのは。ちなみに、今回はよく蜂に遭遇した。秋にも蜂っているんだなあ。蜂は苦手だ。

 

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蜂も出る

 

ここで念願の昼食タイム。登山の昼食はカップラーメンと決めている。登山中は暑いけど、ボーッとしてると肌寒くなるからね。カップラーメンはその、寒暖の差を埋めてくれる。コンロと水を持参して湯を沸かし、3分待つ。あーうまい。眠たくなっちゃうな。ここまで、3時間半くらい。いつもなら、昼食後は下山なんだけど、今日はまだ途中。ごろごろ岳を目指す。

 

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目的地でのラーメンのうまさ!

 

ごろごろ岳は標高が565メートルであることが名前の由来らしい。だから、そんなに高い山じゃないんだけど、道がかなり荒れ果てていた。草の中をかき分けて進む。道の中は蛇がいたりと、結構人気が少ないんだろうな。蛇も冬眠の準備をしてたのかな。すんません。

さてさて、あとは下山するだけなんだけど、今回は途中で断念しました。なんとイノシシが出たのです。公園から山道へ入ろうとしたところで、さっきイノシシいましたよーと呼び止められたのだ。すでに出発から7時間ほど経っており、くたくただったこともあり「じゃあバスだね」とアッサリ登山を終了。それどころか、イノシシ遭遇を登山を終える程の良い口実にしてしまった。まぁ、そんくらい疲れていたってことです。イノシシさんありがとうございます。

最後は、銭湯で汗を流して湯船に浸かる。うーん。やっぱり下界はいいな。

 

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